【前編】婚活界のブラックボックス。よいこのための結婚相談所講座
皆さんは「結婚相談所」と聞くと皆さんはどんなことを思い浮かべますか?
1番に浮かぶのはやはり仲人のおばちゃんがお見合いをセッティングしてくれるというイメージでしょうか。
ただ、それ以外詳しいことはわからない方が殆どだと思います。
利用している事を公にしている方も少なく、公式ホームページを見てもあまり詳細が載っておらずブラックボックスに包まれた部分が多いため、私も実際に足を運んでやっと仕組みを理解しました。
今回は私が入会するために見学に行った時のことを踏まえて、簡単ではありますが個人的な感想も踏まえてつつまとめてみたいと思います。
◆結婚相談所についてはこちらもどうぞ
◆マッチング方式の違いと各社の特色
私はパートナーエージェント、楽天オーネット、IBJメンバーズの三社の説明を聞きに行きました。
まず、相談所は大きく分けて2種類あります。
その違いはお見合いをセッティングするまでのマッチング方式。
婚活アプリのように自発的に専用HPで条件検索をして相手を探す楽天オーネットやIBJメンバーズのようなデータマッチングタイプと、
事前に条件を伝えておき、間にコンピューターや人間を介したいわゆる仲人が相性を加味しながら紹介をしてくれるパートナーエージェントのような仲人仲介タイプ。
前者は自分で行動し選んでいく能動型、後者は第三者から紹介された方を取捨選択する受動型となります。
●データマッチングタイプ(能動型)
自らホームページで条件検索をし、月々の限られた申し込み可能数の範囲内でお相手にお見合い申し込みを行い、お相手からも承諾されると晴れてマッチングとなるのがこちらの方式。
婚活アプリとシステムが似ていますが違っている点もあります。
相談所の名の通り、気になる相手の婚活状況を踏まえた相談や婚活の進捗状況に合わせたアドバイスなど、担当の方から客観的な意見を貰えるのが一番の違いです。
また、各社ごとにも少しずつ特色があります。
・楽天オーネット
オーネットは「条件のみ」でお相手を検索してお見合いを申し込みし、お互いが承認した時点で初めて顔写真を見ることができます。
ですのでマッチングするまで顔を見ることができず、折角条件でマッチしてもいざ顔を見た瞬間お断りしたくなる、あるいはされる…ということもあるよう。
(顔写真を見て検索出来るサービスもあるが、オーネットの支社に行かなくてはならず見れる人数も年間で30人と制限あり)
またオーネットはマッチするとお互いがやりとりできる掲示板が開設され、そこでやり取りをしてからお見合いに進むので、スムーズに会える事もあれば、メッセージが途絶えて会わないままということもあるそうで、これでは月々の限られた申し込み枠が勿体ないし、高いお金を払っている割に効率が悪く身元は保証されているものの婚活アプリとそう変わらないように感じました。
ただ、相談所の中では料金がリーズナブルで加入の障壁が低めなので、自社会員のみで約5万人と圧倒的会員数を誇っており、婚活を始めたばかりの方など他よりライトな婚活層が多い印象を受けました。
・IBJメンバーズ
一方IBJメンバーズは顔写真や詳細なプロフィールを見て相手を選ぶことが出来るのですが、婚活アプリのように全ての申し込みが相手に届く訳ではありません。
間に仲人さんを挟むので、申し込みをしても相手の希望に合っていないのでお断りされる可能性が高そうな案件や、うまくいっているお相手がいるので今のタイミングで申し込んでもお断りされてしまう確率が高い状況ですと、限られた申し込み枠を使わないように仲人さんから待ったが入る事もあるとのことでした。
また、IBJメンバーズは根本が他の相談所と少し違っています。
日本相談所連盟(IBJ)という全国の結婚相談所の寄り合い組織で、大小様々な相談所が集まって一つの大きな集まりになっているというイメージです。IBJメンバーズはその連盟の大元が運営している相談所。
連盟に加盟している相談所であれば違う相談所の方へも垣根を超えて申し込みができ、規模が大きい分グループ全体の登録者数はなんと約6万人と日本最大級。その分月々の新規加入者も多いので出会いも多いと言えます。
IBJ メンバーズは他の相談所よりも諸経費が高めなため、その分所得が高い方が登録しているという傾向があります。
また官公庁の方の福利厚生で利用料が割引になる制度があるため官僚の方も多く登録されているとのことでした。
こちらは申し込みを相手が承諾し、マッチングした時点で自動的にお見合いに進むこととなります。
(オーネット、IBJ共に別途追加料金オプションで仲人型紹介制度もあり)
●仲人仲介タイプ(受動型)
皆さんが想像しているのに1番近い相談所の形がこちらの受動型ではないでしょうか。
相談所の方が男女双方にお相手を紹介し、その釣書(婚活でいう履歴書)を見て互いが承諾するとお見合いに進むこととなります。
・パートナーエージェント
パートナーエージェントは入会後に担当の方と今までの恋愛遍歴、理想の結婚像などを90分とことん話し合い、合わせてEQテストを行う事で自分の性格と相手に望むものを人の目とデータの双方から分析する事で自分に合う人を紹介してくれるというシステムになっています。
条件で絞るだけでは見落としがちな自分の性格や生き方に合う人を紹介して貰えるのは相談所ならではの醍醐味ですね。
毎週水曜日に紹介状が届くので、それを見た上で会ってみたいかを回答し、双方YESとなった場合にお見合いをする事となります。
(別途追加料金オプションでデータマッチング方式のように検索して自発的にお見合い申し込みできる制度もあり)
相談所の中ではまだ新しいため独自の会員数は二万人強と上記2つと比較すると少し少なくなります。(別途他相談所との会員相互紹介システムCONNECT-shipを合わせると55,000人)
上記が各社のマッチング方式ですが、その他にも相談所主催で会員向けお見合いパーティーなどが別途有料で開催されていたりします。
結婚への本気度が高い人と一度に会えるののが相談所のメリットですよね。
マッチング後、お互いが了承することでいよいよお見合いに進みます。
次回は相談所のメインイベント、お見合い編と私の考える相談所の選び方についてお話ししたいと思います。
後編はこちら↓
yamatonadeshi5.hatenablog.jp
Tinderで婚活しているつもりの人々に告ぐ
あいのりでお馴染みのクロさんがTinderで出会い結婚したことをブログで明かし、話題になっていますね。
婚活の手段のメインとなりつつある出会い系アプリ。
かくいう私もPairsで出会い、結婚をしました。
ただ、私はここで一つ警鐘を鳴らしたく今回ブログを書きました。
クロさんも結婚したならティンダーって安心!
じゃあ私もTinderで婚活を始めよう!!
と安直な発想で始めないで欲しいのです。
合わせてすでにTinderで婚活をしている方々に言いたいのです。
なぜなら
Tinderは婚活に非ず!
まずTinderをご存じない方のために説明を。
【Tinderとは】
位置情報サービスを使用して、出会いを提供するマッチングサイト。
米国のMatch Groupが運営する。近くにいるユーザーの写真がタイムライン上に表示され、タップして相手の名前や年齢など簡単なプロフィールを確認した上で、写真を右にスワイプすると「LIKE(気に入った)」、左にスワイプすると「NOPE(気に入ってない)」となる。自分と相手が相互に「LIKE」するとメッセージが交換できるようになる。2012年に米国でサービスが始まり、15年頃から日本でも普及し始めた。
ではなぜTinderが婚活に向いていないのか。
言わずもがな、Tinder=ヤリモクの巣窟だからです。
まずYahoo!でTinderを検索してみましょう。
サジェスト欄の3番目に「やれる」という単語、次に「バレる」が上がっています。
では他の有名出会い系アプリPairsやwithはどうでしょう。
こちらには婚活女性が尻込みしてしまう単語はありません。
(要注意人物は気になりつつ笑)
このようにTinderはやれるアプリかつ、バレてはまずい立場の人が情報を集めるために数多く検索をしていることがわかります。
次にTinderと他出会い系アプリとの大きな違いとして、プロフィール欄の項目があります。
例えばPairs。
名前、年齢、身長、体型、血液型、現住地、出身地、職業、学歴、年収、タバコ、兄弟姉妹の有無、宗教、結婚への意向、結婚歴、子供の有無、子供が欲しいか、結婚後の家事育児の分担、出会うまでの希望、初回デート費用、性格、社交性、お酒の有無、趣味、自己紹介等々・・。
このように一瞬お経かと空目するくらいの項目の羅列・・。
このお経で昇天してしまいそうなほど記入項目があります。ぽくちーん。
対してTinderはというと、
名前、年齢、職業、職業、距離、自己紹介
この5項目のみ。
非常に簡単です。そして項目がこんなにも少ないのに自己紹介が記載されていないこともしばしば。
そのため項目が埋まっていないことに違和感を感じず、それが許される状況になっています。
(10月11日追記:Tinderは年齢も詐称出来るとのこと。ただでさえ項目が少ないプロフの内容すら信用に欠けるようです。)
Pairs、withといった婚活、恋活系アプリはこの項目が埋まっていないと、よほどのイケメンでない限り女性側の選択肢から省かれていきマッチしづらくなります。そのためきちんとプロフィール項目が埋まっているのが前提であり、そういう方がほとんどです。
我々利用する側としても、それらは自分と価値感が合うかの判断材料になり、逆にプロフが寂しく適当な人は本気度が低いと判断することができるため、プロフィールの充実度や内容は相手の内面や熱意を測る重要な指標となります。
つまり気軽に出会い目的を達成したい男性が簡単に始められる上、情報が余りにもが少なくこちらも相手の目的を判断しかねるのがTinderなのです。
私は手間を踏ませれば踏ませるほど少しでもヤリモクを篩にかけることができると思っています。
自分に合う人と真面目に出会いたいと考える本気度の高い人は手間を惜しみませんし、簡単に出会いたい、出会えればいいという目的の人は楽な方に流れていくと考えるからです。
あまりにも手軽に始められるTinderはヤリモクの絶対数が自ずと増えることとなるのです。
逆に男性利用者目線で見た場合も、相手の詳細なプロフィール情報を必要としない方が多く利用するわけですから、内面まで重視したいという真面目な男性の母数は他アプリに比べ少なくなります。
Tinderの仕様も顔写真をみて左右にスワイプするという感覚的なマッチングアプリのため、プロフィール欄までスクロールはせずそもそも顔しか見ていない人も多いようです。
またTinderではたった1回のログインで120回いいねができるため、取り合えず全員顔を見ず右スワイプ(Like)し、誰でもいいからマッチすればOKという戦法を使う男性も多いとか・・。
利用料についても男性は
Pairs 3,480円/月〜
with 3,400円/月(一ヶ月プラン)
(女性は共に無料)
がかかる中、
Tinderはなんと無料。
気軽にアプリを試して遊んでみたい男性にとって、内容的にも金銭的にもこの上なくハードルが低いことがおわかりいただけましたでしょうか。
すでにTinderで婚活をしている方々やクロさんに影響を受けてTinderで婚活を始めようとしている方に私は言いたい。
そんなアプリで真面目な人を探し当てることは簡単でしょうか?
もちろんTinderでもちゃんと真面目に出会いを求めている人もいると思いますし、クロさんのように出会えている方もいます。
他の婚活、恋活アプリも既婚者や彼女持ち、ヤリモクは0ではありませんし、遭遇することもあります。
ただ、Tinderはヤリモクの割合が他アプリに比べて多すぎる!!
あなたがそういう人々をきちんと見極められる!という方ならいいと思います。
でも100%見極められる人はいません。
ピラニアがたくさんいることがわかっている川でわざわざ泳ぎますか?
標的が少ないとわかりきっている場所で狩りをしますか?
泳ぐなら危険が少ない場所を選ぶし、狩りをするなら標的が多い場所を選びますよね?
婚活も同じ。
活動するならヤリモク達が少しでも少ない場所で活動したくありませんか?
限られた時間を無駄にしないために、真面目に出会いを求めている人が多い婚活アプリで活動して可能性を広げましょう。
また厳しいことを言うようですが、もしあなたが他の婚活アプリでは出会えず、Tinderでしか出会うことができないからやむなく活動しているのだとしたら、それは婚活として貴方自身になにか課題があるかもしれません。
またはそもそもアプリという戦場が向いていない場合もあります。その場合は婚活パーティー等違う場に足を踏み入れてみてもいいかもしれません。
もう一度自分の活動を振り返り、自身を磨きながらよりよい結婚活動をしていきましょう。
結婚相談所は最後の砦なのか問題について。
結婚相談所は最後の砦なのか。
ツイッターで話題になっていたので、元婚活垢らしく稚拙ながら私も自身の経験を踏まえて書こうと思う。
ご存知の通り、結婚相談所は合コン、婚活パーティー、アプリに比べると、利用するのに圧倒的に高額なお金がかかる。
入会金に数十万、月額料金、相談所によってはマッチングした際の面談セッティング料、そしてめでたくそこでゴールインした場合は成婚料。
それ故に
「それだけの費用をかけるのだから、必ず結婚できるはず。」
「だから他のツールで結果が出なかった時に、最終手段として利用しよう。」
という気持ちが働くのだと思う。
かくいう私も二ヶ月ほどの短期ではあるが一度結婚相談所に登録した。
そこで体感したのは、相談所は最後の砦では全くないということ。
あくまで婚活の出会いの手段の一つとして捉えるべきである。
言わずもがな、相談所のメリットは間に相談所を介し、様々な証明を提出する分、身元、年収、そして結婚の意思が証明されている。
入会にあたっては必ず役所から独身証明書なる物を発行してもらい現在婚姻の事実がない旨を証明し、源泉徴収票を提出することで年収も額面ではなく手取りの金額が明かされる。
結婚の意思、独身であるということ、年収、身元。
婚活をしている人なら必ずぶち当たり不安を感じる様々な肩書きの詐称問題とヤリモク問題。
アプリや合コンなどでは真相の判断が難しいこれらが最初からハッキリとしているというのが結婚相談所のなににも変えがたいメリットであると思う。
特に「結婚への前向きな意思がある」という事実は一番大きいのではないだろうか。
男性の結婚願望を知りたいというのは女子の永遠のテーマであり、どのような形で出会い、どんなに長く交際していても確かめるのが難しいのがこの部分である。
アプリにも結婚意思の記載欄はあるものの、ヤリモクが婚活女子を釣るために、意思ありと表記している場合もあるため信憑性についてはなんとも言い難い。
高額なお金を払って入会している分、この部分について詐称なしで証明されている唯一の媒体が相談所なのだ。
事実、私はそこが証明されているということに一番のメリットと手っ取り早さを感じ入会を決めた。
既婚詐欺、ヤリモクも無く、ベストな相手が見つかれば話が早い。
また、私が入会したのはパートナーエージェントだったのだが、事前の面談で相手に求める希望や理想の結婚後の生活、過去の恋愛等を担当者に赤裸々に話すことで人柄を判断してもらい、それと合わせて様々な性格分析テストを行うことにより、データ分析と人間の目という二つの視点から自分にマッチする人を紹介して貰える、というのも面白いと思い登録を決めた。
アプリでは偏った自分の好みと主観で選んでしまいがちだが、客観的に見て相性が合う人を紹介して貰えるというサービスにアプリとは違ったメリットを感じたのもまた一つ。
反してデメリットとしては、結婚に本気になった人々が登録をしているサービス、かつ高額の費用がかかるため登録者の年齢層がアプリと比較して高い。
(女性目線につき男性会員についての話です。)
20代は少なく、基本的に30代以上。
体感では30代後半以上が多い印象。
(または若めの年齢層は人気ですぐ成婚退会してしまうのかも?)
またアプリと比べてしまうと、アプリ利用層の若さやキラキラ感に目がやられて相談所の面々が霞んでしまう。
相談所の釣書にあるのはスーツを着用した真面目な証明写真、アプリでは日常を切り取った笑顔溢れる写真。
やはりその人の人柄や趣味などが垣間見えるアプリの写真の方が眩しく見えてしまう。
キラキラしたアプリの面々を見ていると、自分が恋活にぶれてしまいそうになる気持ちも…
ただ、結局アプリにしても相談所にしても沢山の人と出会い、自分にマッチする人を探すという根本の部分は変わらない。
先に述べた通り結婚に当たって知りたいことが全て開示されており、互いの意思も明確なため目的達成への道のりが早いのが相談所。
会ってからはアプリをはじめとした他の出会いも相談所も自分次第なので、交際、結婚できるもできないも自己責任。
どの出会いにおいても自分の理想、希望や相性、ご縁という運要素が大きく絡むので、すぐ出会える人もいれば長くかかる人もいる。
また、厳しいことを言うと理想と現実の折り合いがついていない人や自己分析を大きく誤っている人はどの媒体を利用しても結果は同じだと思う。
結論、繰り返すようだが相談所は必ず結婚を約束してくれる最後の砦ではなく、あくまでお金で安心を買い、結婚願望の高い身元の確かな人を紹介して貰い、仲介人を挟むことで客観的なアドバイスやサポートをして貰うサービスなのである。
本気で結婚をしたいが、ヤリモク、既婚を見分ける自信がない、その確認に煩わされたくない、結婚意思の確認をする勇気がない、駆け引きが苦手という人こそ利用するべきだと思う。
蛇足ではあるが、相談所の方が仰っていたのが、マッチングにあたりやはり女性はシビアに年齢を見られているということ。
マッチングや面談を申し込まれる数も20代と30代で一つ大きな壁があり30歳を超えると一気に減少、その次に33歳を超えるか否かでまた一つ大きな壁があるとのこと。
そのため砦と考え足踏みをしすぎていると、いざ入会をしても費用に対して思うような結果が得られない可能性もある。
本気で結婚をしたいのなら早い段階で利用した方がいいと思うし、事実私もアプリ(Pairs)と相談所を並行して短期集中で活動することで結婚に至ったので、婚活中の方には手段の一つと是非してオススメしたい。
【追加】
今は超低価格結婚相談所もできていました。
初期費用も安く、IBJ系列で相手を探せるので今加入するなら私はまずこちらのスマリッジを利用します。
- 作者: 矢樹純,加藤山羊
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/01/30
- メディア: コミック
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