有田焼トレジャーハンティングに行ったら思わぬところで宝と出会った話
そうだ、有田にいこう。
一人暮らし時代は丁寧なくらしとは対極だった私。
もずくや豆腐なんかはお一人様パックの容器のまま食べ極限まで洗い物を出さない。
袋のラーメンは小さい鍋で作りそのまま食らう。
お皿はIKEAやニトリで適当に買ったお皿、たまに実家からもらった某パンフェスティバルの皿といった、なるべくモノを持たない、手間をかけない生活を送っていた。
それが結婚してから焼き物にはまり、まだ数は少ないけれど、気に入ったお皿を少しずつ集めながら、洗い物の手間を惜しまず少しでも大好きなお皿たちに出番を与えてあげるような生活に変わった。
料理の腕は…なので洗い物のズボラさにおいてのみ、丁寧な暮らしになった。というところだろうか。
最近はいろいろな焼き物の産地を訪れて、窯元を見学したりしている。
去年末から焼き物巡りの旅をしている。益子、笠間、瀬戸。これから有田、波佐見焼を見る予定。お皿は可愛くてご飯をよそうのが楽しくなるけど、いくら買っても料理の腕が上がらないのが問題😂
— やまとなでし子 (@yamatonadeshi5) 2020年1月29日
そんなことからこのツイートをしたところ、私が尊敬してやまない「全てを手にするハイスペワーママオシャレ番長」ことデベ夫人からステキな場所を教えていただいた。
◆幸楽窯 トレジャーハンティング
有田にあるこの窯元。
有田焼をカゴいっぱいに詰め放題できるらしい。
その中のお皿にはなんと150年以上前のものもあったり、時には一枚数千円のものなんかもあったりするとかで、山の中から探して掘り出す体験はまさにトレジャーハンティング。
有田焼に感動して有田に住み始めたピメンタさんというブラジル人の男性の発案で、この窯元が在庫として抱えて売ることもできず放置していた沢山のおさらを定額詰め放題として提供し始めたらしい。
ピメンタさんのおかげで今では外国からもたくさんお客さんが来るとか。
詰め放題…定額…このフレーズに心響かない女性はいるだろうか?
早速旅程に組み込み、我々一家は有田にむかった。
◆幸楽窯トレジャーハンティング
・10:00〜、13:00〜の2部制
・事前予約要 以下より、電話かメールフォームで
私はメールフォームで予約しましたが、翌日に予約確認のメールが届きました。
・5000円、10000円の2コース。選べるお皿の種類が違います。当日その場でどちらにするか現物を見て決められます。
入り口に踊るトレジャーハンティングの文字に心躍らせながら、入口をくぐるとその先には…
見よ!!
このお皿の山々を!!!
これは5000円コースの山々。
こちらのコースはこんな感じの白地に青い装飾の焼き物がメイン。(ちょっとだけ色物もあるよ)
10000円コースはそれに加えてこんな感じの華やかな色の焼き物達。
有田焼で一般的に思い浮かべる金の装飾の付いた華やかなモノ達はこちらのコース。
香炉なんかも
悩んだ結果、今回は5000円コースに。
スーパーの買い物かごより少し小さいサイズのかごと軍手を渡され、詰め方のルールを説明されいざスタート。
なぜ軍手?割れ物だから大切に扱うようにということ??と思っていたら、そうではなかった…
皿が…汚い…
めちゃくちゃ土かぶってる…
さすがひたすら抱えていた在庫なだけある…
素手で触ると即手が汚れる…
袖の長い服を着るシーズンは大事なお洋服や汚れやすい色は避けた方がいいかもしれません。
でもちょっと土を落として磨くとピカピカに!
綺麗なお皿に見違えます。
土埃の中から発掘する感じはまさに宝探し!
しかもわかります?これ上段だけじゃなくて、下段にもいろんなお皿が!!
さすがに見きれないと思って諦めましたが、下段までちゃんと棚を上げて発掘してる方もいたので、もちろん見ることもできます。
バブル期に大量に注文されたものの、その後バブルがはじけて発注元が倒産し、行き場を失ったお皿もあるみたいで、旅館の名前が書かれた灰皿なんかも。
基本的に旅館で使っていそうなお皿が多く、そこらへんのお店では手に入らなそうな高台のお皿も多かったです。
お花のような高台のお皿。かわいい。
土瓶?
5000円コースでも、たまにこんな色付のものも。これも旅館っぽいね。
どんぶり
2650円でもともと売られていたものも。
◆5000円コースの感想
・ひたすらに在庫の山でカオスなので、これなんの用途?っていうものや、蓋だけのもの、割れているものもあったのでカゴに入れる前にしっかり確認が必要。
・逆に蓋だけ欲しい。受け皿だけ欲しい。というのもOK。持ち帰れればなんでもOKみたいです。
・平皿は少なめで、深さのある皿が多め。
(他のブログを見ると平皿をたくさんGetしてる方もいたので、下に積まれてる箱をあげればあるのかも?)
・同じ種類のお皿が同じ場所に積んであることもあれば、いろんな場所に点在していることもあるので、一つしか見つからないことも。複数同じお皿が欲しい場合は見つけられるかは運。
・青装飾のお皿メインだけど、黒や黄色のものなども。
・普通のお皿から、醤油刺し、蓋付きの湯呑みや丼、土瓶、おちょこと徳利といった酒器、お刺身用の醤油入れ付のお皿などなどなんでもござれ。
・選んだものは段ボールを渡され、自分で新聞紙を使って包む。有料で発送もできる。
・子供を遊ばせるためのおもちゃのある小上がりスペースもあるので子連れでも安心!
・ただし柵はないので赤ちゃんの場合は落ちないように監督してあげる人が必要。この日は窯の娘さんがベビーシッターとして見てくれました。感謝。
そんなこんなで私の詰め放題した結果がこちら。
あまりに土かぶってて汚いのでまずはお風呂場で洗ってからシンクへ…
そしてピカピカになったお皿がこちら。
重ねてるものも含めて30枚。
一枚あたり約166円。
百均やニトリで買うよりよっぽどちゃんとしててしっかりしたお皿が手に入ります。
私は窯元のおばちゃんに突っ込まれたほど詰めるのが下手くそだったので、上手な方はもっと入ると思います。
(他のおばさま達はもっと沢山綺麗に詰めていました。)
この汚いお皿も
ピカピカに。
個人的にはこのお皿が形がいびつで味があってお気に入り。
有田のお皿は丈夫なので金装飾がなければ電子レンジも食洗機もガンガン行けて普段使いにぴったり。
詰め放題なので、今まで買うには至らなかったささやかなサイズ違いのお皿達なんかも手に入れることができたのですが、これが意外と大活躍。
通常では手に入らなそうな旅館っぽいお皿も木のお盆なんかに乗せるとそれっぽく見えて、大してうまくもない料理がちょっと素敵に見える!
(味も変わってくれ!!)
そして後日、東急プラザ銀座のとある雑貨屋さんを見ていると、そこに見覚えのあるものが…
おや?
これは…
まさか…??
同じじゃないか!!!!
トレジャーハンティングのものはホコリを被っているものの洗えばものは全く同じ。
こちらは色皿コーナーにあった物なので1万円で入れ放題のお品。
ちなみに銀座では確か一枚4980円くらいだったので(半額セールにはなってましたが)2枚で即元が取れるという…
トレジャーハンティングは本当にトレジャーハンティングでした、というお話。
機会があれば皆様もぜひ。